人前で発表する緊張・ストレスから、過敏性腸症候群に!
子供のころから胃腸が弱かった
現在、35歳のWebライター女性です。
私は幼稚園くらいの頃から、過敏性腸症候群に悩まされてきました。もっとも、この病名(症状名)を知ったのは大人になってからで、子どもの頃は単に胃腸が弱い子、と周囲に認識されてきました。
ふた親が教師と言うとても厳格な家庭に育ち、私自身も生真面目な性格でしたが、家族の期待に応えなくては…というプレッシャーに圧迫され続け、逆に自分に全く自信が持てませんでした。ですから、「今度のお遊戯会で失敗したらどうしよう」という不安ばかりが先走り、それが腹痛・下痢症状へと発展していくことがしょっちゅうあったのです。
大人になっても全然治らない
これは成長していくにつれても変わらず、特に人前で発表やプレゼンテーションをするような機会があると、必ずひどい腹痛・下痢症状を出しました。他の時期は便秘に悩んでいるのですが、しだいに発表のストレスがたまっていくと夜間に眠れなくなり、その翌朝に腹痛が発生するのです。
大学生時、内科医そして婦人科医の診察を受けてみたことがありましたが、結果は「何も異状なし」。何の処方も指導もなく追い返された感じで、この悩みを一人で抱えて行くしかないのかと悲しく思った経験があります。
体質改善でいい方向に
その後、食事によって自分で腸内環境を整え、排便のリズムを自分のペースに合わせて調整すると言う、いわば体質改善を行いました。(サプリや薬は使っていません。)この積み重ねが実って、次第に過敏性腸症候群の発生はおさまって行き、稀になっていきました。ひとつには、ストレスマネージングの術が自然に身についていったこともあると思います。
30代以降は、軽運動をするスポーツ同好会に入会し、運動で心身のストレスを発散する機会を設けています。慣れないうちは、この同好会に行く前にも時々下痢をしていましたが、現在では大丈夫です。この会で知り合った女性の中には、ひどい慢性便秘や私同様のストレス性腹痛に悩んできたという人もちらほらおり、ようやく同志を見つけた…という感慨があることも確かです。自分だけの問題ではなく、情報や辛さを共有しあって乗り越えていくものができる症状、ととらえられた今、私の過敏性腸症候群は静かに改善しつつあります。