ヨーグルトを冷凍すると乳酸菌は死んじゃうの?
腸内環境を整えるために、ヨーグルトを食べている人も多いと思います。
ご存知の通り、ヨーグルトには「乳酸菌」が含まれていて、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用があります。
しかしそのヨーグルト、なかなか日持ちしないので「冷凍したい!」とか、
「冷凍したほうが美味しい!」という説などもありますが、
そこで一つ疑問が浮上します。
「乳酸菌って冷凍したら死んじゃうの?」
という疑問です。
もし冷凍して乳酸菌が死んじゃったら、腸内環境のためにならないじゃない!と不安になりますよね。
しかし!安心してください、生きてますよ!
今回は、冷凍した場合のヨーグルトの乳酸菌についてのお話をしたいと思います。
菌は寒さには強い
本来、菌というのは寒さに強く、熱に弱い傾向にあります。
風邪をひいて体の熱が上がるのも、風邪の菌を死滅させる目的があるからです。
乳酸菌も同じように、寒さには強いので一般の冷凍庫の温度では菌が死滅することはありません。
乳酸菌は、0度以下になると凝固し、活動停止状態になります。
あくまで停止しているだけなので、死んだわけではありません。
活動停止状態になった乳酸菌が、口の中で溶けたり解凍されたりすると、また元気に動き出すのです。
ですから、アイスの状態でヨーグルトを食べても、常温で解凍して食べても乳酸菌の効果は発揮されるのです。
熱には弱いので注意
ただし、先ほどの説明にもあったように「熱には弱い」ので、加熱をすると菌が弱まり、温度が高いと乳酸菌は死滅してしまいます。
目安としては50度~60度で数分で死滅してしまい、100度以上では数秒で全滅してしまいます。
最近では美容と健康のために「ホットヨーグルト」というヨーグルトの食べ方が流行っています。
実は乳酸菌は、38度~40度の間の温度で活発に動き出す性質があります。
冷蔵庫の中で冷やされたヨーグルトよりも、より体温に近い温度のほうが腸内環境に良い影響を与えてくれるようです。
しかし、熱しすぎてしまうと50度以上でどんどん乳酸菌が死滅していきますので注意してくださいね。
いかがでしたでしょうか。
ヨーグルトは凍らせるのはOK、温めるのは40度までと覚えておきましょう。
美味しくヨーグルトを食べて、乳酸菌パワーで腸内環境をどんどん整えていきましょう!