酸化マグネシウムの便秘薬は本当に安全なのか?
便秘薬には依存性が高いものや腹痛、吐き気などの副作用がひどいものも多く服用には注意しなければいけません。安全で常用性の低い便秘薬で酸化マグネシウム便秘薬があります。酸化マグネシウムの便秘薬は病院でもよく処方されます。
この酸化マグネシウムの便秘薬は本当に安全なのでしょうか?仕組みや副作用についてまとめてみました。
酸化マグネシウムが便秘に効く仕組み
そもそも酸化マグネシウムってなんなの?って話なんですが、酸化マグネシウムは水分を引き寄せて便を柔らかくする作用があります。
便秘の主な原因は腸の水分が過剰に吸収されてしまうことで、それによって便が硬くなってしまうのです。酸化マグネシウムの便秘薬を使うことによって腸で過剰に水分が吸収されることを抑え便が硬くならないようにすることが期待できます。
センナなどの刺激性の成分が入っている便秘薬が無理やり腸を刺激して動かしているのに対して酸化マグネシウムの作用は体に優しいものだと言えます。
酸化マグネシウムの副作用について
酸化マグネシウム便秘薬は副作用が少なく安全性の高い薬だと言われています。
ですが、医薬品ですので副作用はあります。
ちょっと怖い話をすると、副作用の一つに高マグネシウム血症というものがあり死亡例もあるという報道もあります。高マグネシウム血症の初期症状として吐き気や嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、体がだるく力が入らない、眠気でぼんやりしてしまう、などがあります。これらの症状がでる場合はすぐに服用をやめて医者に診てもらわなければいけません。特に腎臓病、心臓病の人、高齢者は注意が必要です。
高マグネシウム血症以外の副作用としては下痢や腹痛などがあります。
市販薬はあるの?
酸化マグネシウム便秘薬で病院で処方されるものではなく薬局、ドラッグストア、アマゾン、楽天などの通販で買える市販薬はあります。
最も有名で売れているのが3Aマグネシア
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ロート製薬のミルマグも酸化マグネシウム便秘薬です。
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この2つが有名ですが、他にもいろいろあります。ただ市販薬はおすすめしませんので紹介はこのくらいにしておきます。おすすめしない理由は副作用のリスクが怖いからです。酸化マグネシウム便秘薬を飲むのであれば病院で医師の診断をうけて処方された薬のほうが安心できます。
まとめ
どんな薬にも副作用はありますので安心、安全な薬というものは存在しないと私は思っています。便秘薬の中では常用性が少なく安全といわれてる酸化マグネシウム便秘薬も例外ではなく安全な薬ではありません。
ただ、便秘になってしまうよりはこの薬の力を使って便秘解消をしたほうが体にはいいかもしれません。市販薬のマグネシウム便秘薬もありますが服用は医師に相談してからのほうが安心できます。
薬=毒ということは薬学の世界では常識らしい・・・。
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