キムチの乳酸菌は加熱すると死んじゃうの?
キムチや味噌などの発酵食品は、腸内環境を整えるのにうってつけの「乳酸菌」を含んだ食品ですよね。
しかし、キムチを食べるときに「キムチ鍋」や「キムチチャーハン」など火を通したら、乳酸菌は熱に耐えられず、死んでしまうのではないかと疑問に思いませんか?
もし乳酸菌が死滅してしまっている状態では、キムチを食べても腸内環境改善には役立たないのでしょうか?
今回は「キムチの乳酸菌は加熱すると死んでしまうのか」について調べてみました。
乳酸菌は加熱すると死んでしまう!
菌というのは、寒さには強いが熱には弱い性質があります。
冷凍されても菌は凍って動きを止めるだけで、解凍されればまた活動し始めることが出来ますが、加熱されると死滅してしまいます。
乳酸菌も菌の仲間ですので、冷凍しても大丈夫なのですが、加熱して50~60度で30分以内、100度以上であれば数秒で死滅してしまいます。
ですから、キムチも火を通して調理すると乳酸菌は死んでしまいます。
しかしここからが重要なポイントです!
実は乳酸菌は生きていても、死んでいても、それぞれに腸内環境を整える役目があるのです。
ご存知の通り、生きた乳酸菌(生菌)は善玉菌を増やし、腸の働きを活発にしてくれる役割があります。
死菌の働きとは
一方、熱で死んでしまった乳酸菌の方は「死菌」と呼ばれ、腸内の悪玉菌を体外に排出してくれる役割があります。
そして、生きて腸内に届いた乳酸菌(生菌)のエサになり、自ら善玉菌をどんどん増やすための肥やしになるのです。
その他にも、免疫細胞に刺激を与え、免疫力を高める効果もあります。
ですから、加熱したキムチ料理を食べても効果が期待できるのです。
それに温かいキムチ料理を食べることによって、トウガラシの力も発揮され、体の中からしっかりと温まり新陳代謝も活発になります。
冷え性の解消にも役立ちますので、積極的にキムチ料理を食べるといいでしょう。
以上のことをふまえて、生きた乳酸菌と共に、加熱した乳酸菌の「死菌」も取り入れていくと、今まで以上に腸内環境を整えることができますよ!